いつのときもどんな職場でも、
「時間や人員は、常に不足している」ことは、
間違いありません。
時間や人員が、常に不足している中でも、
新しいものをつくりだしていく企業は多くあり、
その企業内では管理職者の方が
それを実現させる中心的役割を担っています。
研修の中におきましても、管理職者として、
本来、今、行うべき仕事を新たな業務として、
6ヶ月の目標として設定し、既存の業務に上乗せして行って頂いても、
残業が増えたり、休日出勤が増えるといったことは、まずありません。
本来、行うべきことを明確に設定すると、
それを行うために、いろいろな知恵を出し、
既存業務の効率化が図られるという現実もあります。
職場では、「まず、行ってみる、実践してみる」という取組み姿勢が必要です。
実際行ってみると理屈で考えていたこととは、
異なった展開となるのが、職場という現場で飽きている現実です。
企業は、生き物と言われることがありますが、
企業は、時間や人員が、常に不足している環境の中で、
知恵を出して、変化し、進化していく、生き物と考えることもできます。
「時間や人員は、常に不足している」ということを、
あたりまえの事実として受け止め、
この中で、常に卓越した仕事を行っていくためには、
より優れた仕事を行うための目標をきちんと設定すること、
部下一人ひとりの成長を考えた仕事の分担を行い
進捗管理を徹底すること、
およびチームワーク形成のためのコミュニケーションを
確実に実践していくことが重要となります。
これにより、新たな現実が生まれてきます。
■チームワークによる相乗効果で卓越した仕事を行う
ありきたりの仕事をしてもお客様には、
評価をしてもらえません。
お客様は、どこにでもあり、だれにでもできるような仕事ではなく、
他にはない、卓越した仕事を求めます。
管理職者といえども、一人でできる仕事には限りがあります。
チームで仕事を行うことにより、一人ひとりの力を、
1+1が2ではなく、3や5、無限大にまで可能性を広げることが可能となります。
チームが生み出す相乗効果をきちんと理解、意識し、
計画的に仕事を行うことにより、
部署として卓越した仕事を実現することが可能となります。
■部下に卓越した仕事をしてもらう
せっかく部下が仕事を達成したのに、
もっとああすればよかったもっとこうすればよかったと
小言ばかり言うのは、絶対よくありません。
仕事に対する愛着や誇りを持てなくなります。
給料をもらっているから仕方がないかと部下は自分で自分を納得させて、
言われたことだけの必要最低限の仕事しかしなくなります。
小言ではなく、仕事の反省会を設け、反省すべき点は、
きちんと反省をし、次回はより良いものをつくるという観点から、
知恵を出し合う場にするということが重要です。
優秀なリーダーは人を期待で動かし称賛で満足させます。
いやなことを言われて、なにくそと思い頑張る部下はまずいません。
プライドを傷つけられたことに対し上司を恨むのがせいぜいです。
部下の方は、達成感と称賛で成長します。
部下の方は、上司の賞賛の言葉で、
仕事に対する愛着心や誇りを高め、
卓越した仕事をしようという気持ちを持ちます。